東京藝術大学大学美術館~旧岩崎邸庭園

 

日本文化学科では、4月5日(木)に東京都台東区上野で新入生オリエンテーションを実施しました。当日は風の強い曇り空でしたが、比較的過ごしやすいオリエンテーション日和になりました。

東京藝術大学大学美術館で催されている「東西美人画の名作―《序の舞》への系譜」を観覧しました(館内撮影禁止)。

 
上村松園≪序の舞≫の看板の前で全員で記念撮影

 

鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿らが手掛けた浮世絵美人画にはじまり、上村松園、菱田春草、鏑木清方、菊池契月、北野恒富ら著名作家の名作をじっくりと堪能しました。関東と関西で作風や趣向、モチーフが異なるものですね。そして、近代美人画の最高傑作と評される上村松園作《序の舞》。松園の繊細な技法によって描かれた優美で端然とした女性の姿に、時の経つのを忘れほどでした。作品ひとつひとつに時間をかけて、ノートにたくさんのメモをとりながら見学している姿も見られました。

博物館見学後は、上野公園桜並木を通り、西郷さんで記念撮影(西郷さんが大きすぎる!)。ビュッフェレストランで昼食をとりました。上野ならではのパンダケーキを食べながら、親交を深めました。

旧岩崎邸庭園ではイギリスの建築家・ジョサイア・コンドルの設計により建てられた洋館や書院造りを基調とした和館、和洋併置式の芝庭を見学しました。外観もさることながら、各部屋の壁の装飾や天井画が見事でしたね。庭園の燈籠や石碑も面白かったですね。

名画に建築、美食の一日。そして、学生どうし、学生と教職員との親睦が深められた一日となった思います。

<学生の感想>
「序の舞」を見た時には、初めて画を見て鳥肌がたち、私の中にあった美人画の定型ががらりとかわり、全ての展示を通して“美人画”というものに魅せられました。(A.O)

美人画を観て、おそろしさや儚さを感じたり、かっこいいという感想を抱くとは思っていなかったので、驚きでした。
(R.T)