史学科 辻 浩和 准教授 第12回女性史学賞を受賞!

このたび、川村学園女子大学 文学部史学科 辻 浩和 准教授の著書『中世の<遊女>-生業と身分-』(京都大学学術出版会2017年3月)が、第12回女性史学賞に選ばれました。

授与式及び受賞者の講演は、2017年12月16日13時より、奈良女子大学 記念館で行われます。

<女性史学賞とは>

女性史学賞は、日本語で書かれ、女性史学的考察(ジェンダーの歴史的分析を含む)を持った日本を始めとする世界各地で公刊された著書・編著・訳書を対象とします。歴史学のみならず、文学・社会学・文化人類学・民俗学等の分野においても、女性史学的考察(ジェンダーの歴史的分析を含む)を持つものを含みます。

<『中世の〈遊女〉―生業と身分』の概要>

遊女というと、売春を行う女性で、遊女屋の主人に奴隷的に使役されていたというイメージが一般的ですが、中世の遊女は、売春だけではなく芸能や宿泊業などさまざまな活動を行い、またそうした営業を遊女自身が自立的・主体的に行っていました。この本では、そうした中世遊女のありようを支える仕組みとその変容について考察されています。