公開講座「能装束の着装と仕舞の実演」レポート

7月9日(土)、和久荘太郎先生による公開講座「能装束の着装と仕舞の実演」が行われました。

当日は、一般の方、オープンキャンパスにご参加の方、在学生、50名程の方々がご参加くださいました。

和久先生は、宝生流シテ方能楽師で、本学科の専門科目、日本文化実技Ⅵ(能の仕舞・謡い)を担当されています。

今回の着装は『紅葉狩』の装束です。実技科目を履修している学生がモデルとなりました。

和久先生は、解説を交えながら、モデルの学生に平維茂を誘惑する魅惑的な女性の着装、そして、変身した鬼女の着装を行いました。

普段公開されない着装や装束、能面を間近に見ることができ、また和久先生の楽しい解説に、参加された皆さんは時間を忘れ見入っていました。

着装の後は、和久先生が『紅葉狩』`さび’部分の仕舞を披露されました。

少し難しく感じられる能ですが、先生の気さくな雰囲気と楽しいお話、そして素晴らしい仕舞を鑑賞し、能に興味を持っていただけたのではないかと思います。

 

 

実際に舞台で使用している能面を間近に見ることができました。
実際に舞台で使用している能面。皆さん、身を乗り出して見ていました。

「能面のよう・・・」とは、無表情の様子をよく言いますが、能面には表情があると先生はおっしゃいます。

ゆっくり下を向く、ゆっくり上を向く。あっ!嬉しそう!悲しそう!表情が変わるんです。

 

先生、お弟子さん、息がぴったりです。
先生、お弟子さん、息がぴったりです。
美しい女性から鬼女へ変身!
美しい女性から鬼女へ変身!

 

日本文化学科では、9月にも公開講座を企画しています。

「みほとけを守る―仏像修復の現場―」と題し、講師に現役の仏師をお招きします。

こちらもどうぞお楽しみに。