現在、生活文化学科が新宿の高島屋で開催中の「第9回『大学は美味しい!!』フェア」に参加して、「野菜のメレンゲクッキー」や「トマト&にんじんジャム」など、学科で開発したオリジナル商品を販売しています。
国際英語学科でもほんのちょっとフェアのお手伝いをしました。生活文化学科ではオリジナル商品を活用したさまざまなレシピを紹介していますが、そのレシピを英訳したのです。たとえばパウンドケーキのレシピは次のようになりました。
<日本語版>
◎トマト&ニンジンジャム パウンドケーキ 材料: 薄力粉 100g、ベーキングパウダー(BP) 3g、食塩少々、無塩バター 100g、砂糖 75g、卵2個、トマト&ニンジンジャム 1瓶(90g)
作り方: ①ボールに無塩バターを入れ、クリーム状になったら砂糖を加え、泡だて器で白くなるまで撹拌する。 ②溶いた卵を①に少しずつ加え、さらに撹拌する。 ③薄力粉、BP、塩を混ぜて2回ふるい、これを②に加えてゴムベラでさっくりと混ぜる。 ④ ③にジャムを半分入れ、軽く混ぜる。 ⑤クッキングシートを敷いた型に④を入れ、残りのジャ ムをトッピングし、180℃で30~40分焼き上げる。 |
【英訳】
◎ Pound Cake with Tomato & Carrot Jam Ingredients (for 1 loaf pan): 100g soft flour, a pinch of salt, 75g sugar, 90g tomato & carrot jam, 3g baking powder, 100g unsalted butter, 2 eggs (beaten)
Directions: (1) In a large bowl, cream together the butter and sugar until light and fluffy. Beat in the eggs a little at a time. (2) Sift together the flour, baking powder and salt, then add into the bowl and mix with a spatula until incorporated. (3) Add the half of the tomato & carrot jam and mix lightly. (4) Pour the batter into a parchment-lined loaf pan. Put the rest of tomato & carrot jam on top of it. Bake in oven at 180°C for 30-40 minutes. |
こういう場合、日本語レシピの字面だけ見てそれを英語に置きかえようとするのでなく、同じような英語のレシピを探し、どんな表現が使われているかを調べるのがポイントです。ここでもインターネットで見つけた伝統的なパウンドケーキのレシピを参考にしました。
日本語の「無塩バターを入れ、クリーム状になったら砂糖を加え、泡だて器で白くなるまで撹拌する」の部分が “cream together the butter and sugar until light and fluffy” となったりするところは、なかなか自分では思いつかないものです。この cream は動詞で、「~をかき混ぜてクリーム状にする」という意味で使われています。また fluffyは「フワフワした」という意味の形容詞で、 “a fluffy bunny” なら「フワフワのウサちゃん」です。それが撹拌したバターと砂糖の形容に使われていることに意表を突かれます。
会場を訪れる外国人の方がこれらの英語版レシピを楽しんでくださるよう願っています。他にも魅力的なレシピがいろいろありますから、皆さんもぜひ会場に足を運んでみてください。5月31日(火)までだそうですので、お早めに。
(N. Hishida)