取手宿の本陣(染野家住宅)を見学しました。

11月14日、「日本の風俗」(2)の学外授業として、本学のある我孫子市のとなり、取手市の本陣・染野家住宅を見学しました。

本陣とは大名が江戸と国元を往復する参勤交代の際に、宿泊や休息に利用した家のことをいいます。

取手市は江戸時代半ばから水戸街道の宿場・取手宿として機能し、本陣となった染野家住宅は、貞享4年(1687)に水戸徳川家から本陣に指定され、歴代藩主や他の大名らによって利用されました。

「上段の間」と呼ばれる藩主らが使用する部屋は他の部屋よりも床が高く、また格式の高い床の間を具え、眺めの良い庭に面しています。

見学した学生たちも、とくにこの「上段の間」のしつらえについて、興味深く観察していました。

取手宿本陣は取手市指定史跡とされ、主屋と土蔵は茨城県指定有形文化財となっています。当日は解説ボランティアさんの説明を受けたり、これまでの修理記録の映像も見ることもでき、江戸時代の宿場について理解が深まったと思います。