歌舞伎鑑賞教室・オペラ鑑賞

今は試験期間で学生たちは試験勉強やレポートの作成に追われていますが、7月半ばに3年生は歌舞伎鑑賞教室に、2年生はオペラ鑑賞に行きましたので、その様子を報告します。

 

7月11日に3年生全員で国立劇場に歌舞伎鑑賞教室に行きました。学生向けに組まれたプログラムで、若手の歌舞伎俳優による歌舞伎の説明のあとに「義経千本桜」の一部「渡海屋の場」「大物浦の場」を鑑賞しました。

 

話の筋は、壇ノ浦の戦いで死んだはずの平知盛が実は生きていて、源義経への復讐を果たそうとするものの、計略を見破られて敗れるというものでした。今回鑑賞したものは、奇しくも先日能楽鑑賞会で見た「船弁慶」の内容を前提に作られているので、どちらも見た学生は2つの話がどう異なっていて、どう関係しているのかなどを考えながら楽しむことが出来ました。

 

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国立劇場と会場の外にあったポスター

 

 

 

一方、2年生は7月18日に東京文化会館でオペラ鑑賞をしました。演目はモーツァルトの「魔笛」でした。青年によるお姫様の救出劇と言う一見分かりやすいストーリーのようでありながら、悪者であるはずのザラストロが実は徳の高い神官であることが判明し、青年はお姫様への愛のために彼が課した試練に挑むという話でした。鳥刺し男パパゲーノのコミカルな歌や台詞、迫力に満ちた「夜の女王のアリア」などバラエティに富んだ歌と音楽を楽しみました。

 

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開演前の東京文化会館の内部

 

 

歌舞伎もオペラも初めて見るという学生も多かったのではないでしょうか。何となく取っ付きにくいと思っていても、案外と敷居が低いと感じたのではないでしょうか。このように史学科では日本と世界の文化と歴史に親しむべく、芸術鑑賞の機会を多く設けています。