史学科 オープンキャンパスでの体験授業が始まります

今週末、6月21日(日)のオープンキャンパスから、史学科の「体験授業」が始まります。2人の先生がそれぞれの専門分野に関わる授業をします。高校までの地理歴史科の授業に似ているところもあれば、違うところもあるでしょう。大学の史学科での授業がどのようなものかを体験して、進路選びの参考にしてください。

 

6月21日の体験授業の1つ目は「戦争は百年も続いた?-英仏百年戦争再考-」です。中世ヨーロッパの政治の世界では、満足できる結果は実力で勝ちとるしかありませんでした。ですがパターン化され繰り返された当時の戦争を現代の感覚で捉えるのは適切なのでしょうか。百年戦争という言葉を耳にしたとき、100年も続く戦争というのを奇妙に思いませんでしたか。この授業では中世ヨーロッパの戦争の意味を考えてみましょう。

 

 

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 Jean Froissart の描くクレシーの戦い(Wikimedia Commonsより)

 

 

2つ目は、「ヒトラーを動かした都市ハンブルク」です。1910年代から、ハンブルクは都市の領土拡大に向けて運動を開始し、それはナチスドイツの時代に最盛期を迎えます。ハンブルクは、どのようにしてヒトラーとの交渉に、成功することができたのでしょうか

 

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港町ハンブルクの町並み(Alchemist-hpによる;Wikimedia Commonsより

 

 

 

今回のものも含め今年度の「体験授業」は以下の内容を予定しています。概要については、こちらをご覧ください。また内容が変更になる可能性もありますので、近くなりましたらホームページでご確認下さい。またオープンキャンパスでは、史学科の在学生や教員と個別に話しもできますので、お気軽に足をお運び下さい。

 

6月21日 戦争は百年も続いた?-英仏百年戦争再考-  金尾先生

      ヒトラーを動かした都市ハンブルク      生井澤先生

 

7月12日 謎解きは火山灰の下で            高橋先生

      学芸員の仕事                二上先生

 

7月25日 首飾りと大砲-国家の本当の負担は何か-   金尾先生

      刀剣乱舞の日本中世             辻先生

 

8月 7日 古代エジプトのヒエログリフを解読      高橋先生

      醒めた炎・桂小五郎-幕末男子の育ち方1-  西川先生

 

8月 8日 武将の花押スタンプを作ろう         辻先生

      なぜ卑弥呼の使者は中国で大歓迎されたのか  高津先生

 

8月21日 竹簡を作ろう!!              高津先生

      火の玉攘夷・久坂玄瑞-幕末男子の育ち方2- 西川先生

 

9月13日 博物館で働くには              二上先生

      ぬいぐるみの下剋上             生井澤先生