授業紹介:コミュニケーション能力基礎演習

「コミュニケーション能力基礎演習」(原則として2年生が受講)では、1年生の「基礎ゼミナール」で学んだ大学での勉強の仕方の基本を踏まえて、今後の勉強に必要な発表、文章の書き方、本の読み方などを少人数で学んでいきます。
 
4月末に、あるクラスでは、各自が読んだオススメの本を紹介する「ビブリオバトル」を行いました。ビブリオバトルとは5分間で本の紹介をし、その後に議論を行い、最後にどの本を読みたくなったのかを投票する書評ゲームです。今回、発表した6人が選んだのは次の本でした。
 
 吉村作治『ナイルのほとりの物語』小学館ライブラリー、1993年(原著1982年)
 島政大『幕末歌集:志士たちの墓碑銘』アートデイズ、2012年
 鈴木由紀子『大奥の奥』新潮新書、2006年
 羽太雄平『芋奉行 青木昆陽』光文社、1997年
 松井今朝子『吉原手引草』幻冬舎、2007年
 堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』角川文庫、2014年(原著、2009年)
 
やってみる前には5分は長いようにも思えましたが、実際には話しの途中で時間切れになる人が続出し、その後の質問・議論の時間にも「さっきの話しの続きを聞かせて」との声が挙がりました。
 
 
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議論が盛り上がったのは『幕末歌集』で、「誰々の和歌はあるの?どんな和歌を詠んだの?」という質問が飛び交いました。読んでみたい本として票が集まったのは『芋奉行 青木昆陽』と『乙女の日本史』でした。
 
このクラスでは日本史の本を選んだ人が多かったのですが、他のクラスでは多木浩二『絵で見るフランス革命』(岩波新書、1989年)、塩野七生『ローマ人の物語』(新潮社、1992-2006年)の一部などの外国史に関する本の発表もありました。
 
学生の皆さんには好きな本をどんどん読んでもらいたいのですが、友達のオススメ本を手に取って関心の幅を広げるのもいいですね。