授業紹介:日本史演習(3) 日本近現代史ゼミ

今回の演習紹介は、西川誠先生の日本史演習(3)です。

 

西川先生のご専門である幕末・維新期はもちろん江戸時代から戦後にいたるまでの日本近現代史に関心をもつ学生たちが集まる大所帯のゼミです。早速、学生の紹介を見てみましょう。

 

 

西川ゼミでは、2・3人のグループをつくり、『史料を読み解く 4 幕末・維新の政治と社会』の中から先生に指定された文書をグループごとに好きなものを選び、レジュメを作成して発表を行っています。レジュメには、語句説明・人物説明・文書の内容・背景説明をのせます。

 

西川先生は発表になると普段とは雰囲気がガラリと変わり、教室に緊張が走ります。発表の時、史料にレ点等をつけて読んでいると高い確率で「もう一回言って」とおっしゃるのですが、これに発表者はドキドキ。周りの皆もドキドキ。気が気ではありません。

 

ですが、発表が終わりますと最後に先生が一言「頑張りました」等々言葉をかけてくださいます。そうした御褒美を目標に皆頑張っています。

 

ところで発表で大変なのは発表者だけではありません。発表が終わった後は楽しい質問タイムが待っています。これは発表に対して疑問に思ったこと等を質問していくのですが、これは発表者以外全員が質問します。ですので「今日は発表しないから適当に聞いておこう」なんてことは通用しません。また発表者側もどのような質問がくるかわかりませんので準備は入念にしないといけません。

 

しかし、わからないところ等は西川先生がフォローしてくださることもありますので大丈夫です。ただ、その先生からも時々、文献購読等のこれまでの授業で習ったことが質問されます。確実に知っておかなければいけないものなのですが、出てこないと沈黙が教室を包みます。なので復習はしっかりすることをおすすめします。

 

大切なのは運と根性と日本史・先生に対する思いです。

 

 

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以前も紹介した写真ですが、西川先生とゼミのメンバーです

 

 

学生の文章からは厳しさと同時に充実した様子が、そして西川先生への愛が伝わってきますね。西川ゼミの学生たちは「大変」といいながらも、いつもゼミの様子や準備の状況を楽しそうに話してくれます。

 

こうして史料をしっかり読み込む、責任をもって発表をする・聞くという研究の基本をみっちり学ぶことができます。