授業紹介:博物館実習

学芸員資格を取得するための科目「博物館実習」では、3・4年次に1週間程度、学外の博物館・美術館で、学芸員の指導を受けながら実習を行います。どの博物館にも異なる目的と性格があり、それぞれ個性を持っていますが、そうした個性に応じて、講義で学んだ理論がどのように応用されているのかを学んでいきます。

 

学生の実習先は様々ですが、つくば市にある地質標本館に史学科の3年生数名を受け入れていただきました。

 

彼女たちは8月の「化石クリーニング教室」に引き続き、11月8・9日に開催された「つくば科学フェスティバル2014」での催し「化石のキャスト(模型)を作ろう」にも参加しました。そこで地質標本館の出展ブースにきた、お客様が実際の化石にふれ、模型をつくる作業のお手伝いをしました。

 

 

 

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化石と模型を作るための材料・道具を準備します。

 

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多くの方に模型作りを体験していただきました。

 

 

学芸員というと収蔵品を研究するといったイメージが強いのですが、来館者の疑問に答えて説明したり、イベントを組織するといった仕事も近年ますます重要性になってきています。そして川村の史学科の卒業生の中には、博物館の解説員として活躍されている先輩もいます。

 

学芸員としての就職が狭き門であることには変わりませんが、学芸員資格取得によって、博物館・美術館への接し方、そこでの展示品を見る視角が変わったり、人やモノに対する接し方も変わってくるのではないでしょうか。