授業紹介:日本中世史 中世芸能の世界

川村の史学科は、学生の様々な関心に応えられるように多彩な授業を用意しています。史学科をよく知ってもらうためにも、今学期に開かれている授業をいくつか紹介します。

 

大学の授業は、学生が与えられたり自ら設定した課題について調べて発表する「演習」と教員が話す「講義」の2つに大きく分かれます。講義の中には教員が特に関心を持って研究していることや学生に知って欲しいと思っていることをテーマとするものも多く、教員の個性が発揮されます。

 

 

最初に紹介するのは辻浩和先生が担当されている「日本中世史」で、先生が専門としている「芸能」がテーマです。和歌、雅楽、蹴鞠、能、狂言、漫才などは日本の伝統芸能と考えられていますが、これらは成立したときから全く姿を変えずに現在まで伝えられてきた訳ではありません。

 

この講義では中世(院政期-戦国時代)における様々な芸能を取り上げ、その特徴と変化、当時の政治や社会状況との関わりを見ることによって、文化が時代を超えて伝わっていくことの意味を考えていきます。

 

もっとも、あまり肩肘張らずに教室で図像や音楽、映像、ときには辻先生の実演に触れながら、あれこれ考えてみたり、これまでの勉強や時代劇など通じて知っていた(はずの)芸能のありかたと比較してみたりするのも楽しいかもしれません。

 

 

受講生の感想もコメントシートの中から紹介します。

 

 「普段あまり目にしない伝統文化を説明していただけるので、興味を持つことができ楽しいです。」

 

 「芸能を通して、日本中世の人々の感性や考え方、流行などを学ぶことができる。」

 

 「芸能から、その当時の時代背景を見ることができるのがいい。」

 

 「今まで芸能は授業の中でちらっと聴くだけだったが、芸能を主体としたこの授業では、毎回、新しいことを知ることができるので楽しい。」

 

 

他にも川村の史学科ではどんな授業があるのか気になった方は、是非、講義要項もご覧になってください。

京都の白峯神宮で行われた蹴鞠。雨天のため室内で行われました。

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三重県で行われている伊勢太神楽。普段は獅子舞として西日本各地を巡っています。

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