(受験生のみなさんへ)教員・授業紹介(高津純也准教授)

寒い日が続きますが、受験生・高校生のみなさんは体調を崩していないでしょうか。センター試験を受験されたみなさんは存分に力を発揮できたでしょうか。

 大学では後期の授業が終わり(大学は二学期制です)、学生は試験・レポートに追われる毎日を送っています。授業への出席することはあくまで勉強の前提であり、その成果が試験で評価される点では大学も高校も大きく変わりません。

 

 今回は高津純也先生(アジア史)の紹介です。

 

 Q.ご専門は何でしょうか?

 古代中国の歴史です。最も中心的に研究しているのは、秦の始皇帝による中国統一(紀元前221年)より前の春秋戦国時代ですが、その前後も含め、できるだけ視野を広く持つように努力しています。

 

Q.どのような講義をされているのでしょうか?

 史学科の1年生全員が対象の「アジア史研究入門(1)」では、高校までと全く異なる大学での歴史学の勉強の仕方を学んでもらうと同時に、中国古代史のホットなトピックをいくつかお話しします。2年生全員が対象の「アジア史概説(1)」では、中国を中心として朝鮮半島や日本列島をも含む、東アジア世界全体を歴史的に眺めます。3・4年生に選択してもらう「東アジア史」の内容は、毎年新しいことをやるのが原則ですが、ここ数年は「漢字の歴史」をテーマにしています。学生から非常に好評だったので、一年また一年と続けることになってしまいました(笑)。

 

Q.演習(ゼミナール)ではどのようなことをやっていますか?

 まずは、古代中国のナマの史料を読もう!ということで、主に前漢時代(紀元前3―1世紀)に漢文で書かれた文献を読みます。漢文に慣れてもらうだけでなく、当時の社会や政治、国際関係についても知ることができるような文献を選んでいます。それとともに、東アジアの歴史に関する好きなテーマを学生一人一人に考えてもらい、それについて研究書をひもといてレポートにまとめ、順番に発表してもらっています。そこで選んだテーマが最後は卒業論文にまで発展した、という学生も多いですね。

 

Q.受験生へのメッセージをお願いします。

 大学生活では、学業でも趣味でもバイトでも、全てにおいて「自ら積極的に動く」という姿勢が必要です。アンテナを張って、チャンスを逃さず、自分からつかみに行かなければなりません。しかしそれさえ心がければ、大学で必ず、一生大切にできるような「何か」をゲットできます。

それが具体的に何であるかは人それぞれで、「友達」かもしれないし、「趣味」かもしれないし、「教養」かも「資格」かもしれない。だから、今の自分にはまだ見えていないけど、きっと何か得るものがある…そんな期待を胸に抱いて、大学の門をたたいて下さい。

その際、あなたが歴史に興味があるならば、それもその「何か」への入り口になるかも知れませんから、利用しない手はありません。是非史学科を選んで欲しいですね。