(受験生のみなさんへ)教員・授業紹介(高橋亮介講師)

 

史学科では4年生が卒業論文の完成を目指して追い込みの時期に入っています。もうすぐ大学での勉強の集大成となる力作が続々と提出されるはずです。

 受験生の皆さんも心身の体調管理を心がけながら、受験勉強に励んでいることと思います。史学科の教員と授業を知ってもらうために、先生たちにインタビューをしました。

 

1人目は高橋亮介先生(アジア史)です。

 

Q.ご専門は何でしょうか?

古代地中海世界の歴史です。古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマの社会や文化に関心を持って研究を進めています。

 

Q.どのような講義をされているのでしょうか?

 必修科目の「アジア史入門(2)」と「アジア史概説(2)」では、西アジアと地中海の歴史を扱います。聞き慣れない地名や人名も出てきますが、それらを覚えることよりも、歴史の大きな流れや過去を知る手だてとしてどのようなもの(史料と呼びます)があるのかを理解することを重視しています。ユダヤ教やキリスト教などの宗教に関心をもつ受講生が多いようです。

 選択科目の内容は毎年同じとは限りません。今年度は、最盛期(紀元後1-2世紀)のローマ帝国で人や物資がいかに行き交ったかを論じる「交流の歴史」と、エジプトから出土したパピルス紙に書かれた文書からヘレニズム・ローマ時代(紀元前3世紀-紀元後3世紀)の人々の生活の様子をさぐる「西・南アジア史」を担当しています。

 

Q.演習(ゼミナール)ではどのようなことをやっていますか?

 古代エジプトや古代ローマを中心に、受講生の関心に応じた日本語の論文や英語の辞典の項目をみんなで読んでいます。内容について話し合ったり、ひょっとしたきっかけから話が脱線してしまったりで、なかなか進まないのが嬉しい悩みです。

 

Q.受験生へのメッセージをお願いします。

 川村学園女子大学の史学科では、日本史のみならず世界史(アジア史と西洋史)・地理にも力を入れており、幅広く学ぶことが出来ます。歴史の勉強は、みんなで和気あいあいと議論しながら行う部分と一人でじっくり本を読む部分からなります。落ち着いた雰囲気のキャンパスでは、そのどちらもはかどるでしょう。川村学園女子大学で一緒に学んでみませんか。

イギリス・オックスフォードにて;高橋先生は川村学園女子大学に着任される前は長らくイギリスに留学されていました。

イギリス・オックスフォードにて;高橋先生は川村学園女子大学に着任される前は長らくイギリスに留学されていました。