川村英文学会 第20回大会を開催しました。

 川村英文学会 第20回大会

 

 9月28日に川村英文学会第20回大会が14号館大教室で行われました。特別講演には早稲田大学講師の本多美樹氏をお招きし、「グローバル・イシューをめぐる国際社会の協働と確執 ―アジアの自然災害への対応を中心に―」について講演していただきました。本多氏は冷戦後に誕生した国際社会の規範、「人間の安全保障」や「保護する責任」について、大型サイクロン発生後のミャンマーの対応を例に解説されました。中でも人権侵害に対してどのように規範を適応させるか、また難民キャンプに暮らす人たちが自立するためにはどのように教育したらよいか、私たち一人ひとりが関心を持たなくてはならない問題(=イシュー)をゆっくりと語りかけるような口調で説明してくれました。大変興味深い講演でした。

 

次は3人の卒業生の発表ですが、杉渕文さんはまずソフトバンクへ就職、2年半後に退職しフランスのフランシュコンテ大学付属の語学学校CLAへ1年間留学、帰国後はスカイツリーのインフォメーションで1年近く働き、現在は経産省で非常勤として働きながら今での経験を活かして観光案内業の資格を取る準備をしています。豊島瞳さんはワーキング・ホリデーでカナダのトロントに1年間滞在しました。トロントではまず現地の語学学校で英語力を磨き、その後、日本料理店で働きました。2週間1000ドルの待遇は貯金が出来るほどで、ホストファミリーにも恵まれ充実した日々を送りました。現在は語学学校で事務の仕事をしていますが、アメリカ人の先生、生徒と保護者の関係が上手くいくように頑張っています。斉藤まやさんは、卒業後パリ・カトリック学院に1年半留学、帰国後はアパレル業界に就職しイタリアのブランド商材の営業を担当、しかしフランス語を活かしたいと思い就活、化粧筆、画筆メーカーの白鳳堂に就職、国内外の営業を担当しヨーロッパへ出張、商談では自社製品や業界に関する専門用語、各国に応じたビジネスマナーが求められることを実感しました。現在は再びファッション業界へ戻ることになっています。3人の卒業生は海外体験を活かし積極的に仕事に挑んでいます。国際英語学科にふさわしい発表でした。

 

最後は就職内定の6人の4年生に内定獲得のコツについて話していただきました。それぞれが就活の大変さ、内定を得たときの喜び、そして3年生へのアドバイスを3分間にまとめて話し、プレゼン力を発揮しました。後輩にとって大変効果的な話でした。

 

大会終了後は会場を食堂に移して懇親会が行われました。キスチャック先生には開会の挨拶を、ブランカー先生には学生へのアドバイスをしていただきました。盛りだくさんでしたが大変充実した一日でした。詳しくは2014年3月発行のニューズレターをお読みください。

                                                       (H.Sato)

                          

特別講演「グローバル・イシューをめぐる国際社会の協働と確執-アジアの自然災害への対応を中心に-」 本多 美樹先生

特別講演「グローバル・イシューをめぐる国際社会の協働と確執-アジアの自然災害への対応を中心に-」 本多 美樹先生

卒業生発表①「留学と仕事から得たもの」 杉渕 文さん

卒業生発表①「留学と仕事から得たもの」 杉渕 文さん

卒業生発表②「ワーキング・ホリデーと英語を使う仕事」 豊島 瞳さん

卒業生発表②「ワーキング・ホリデーと英語を使う仕事」 豊島 瞳さん

卒業生発表③「キャリアアップへのチャレンジ精神」 齋藤 まやさん

卒業生発表③「キャリアアップへのチャレンジ精神」 齋藤 まやさん

「4年生による内定獲得のコツ」 

「4年生による内定獲得のコツ」 

懇親会にて

懇親会にて

卒業生発表者と2年生の役員と

卒業生発表者と2年生の役員と

台湾からの交換留学生の歓迎会も兼ねて行った懇親会。最後は、留学生の林さんを囲んで全員で記念撮影

台湾からの交換留学生の歓迎会も兼ねて行った懇親会。最後は、留学生の林さんを囲んで全員で記念撮影