「博物館資料保存論」は、資料保存の現状・資料を保存するための環境づくり・保存方法などが中心の講義ですが、今回はいつもと違ったことをしています。
科目担当の谷鹿栄一先生が勤務なさっている千葉県立美術館では、東日本大震災のような災害時に、資料の保存・修復のほかに、博物館が被災地の方々を支援する方法を考えたそうです。 そこで、日本赤十字社が続けてきた医療支援のルートを使って、心のケアをお手伝いするプロジェクトが千葉県立美術館と日本赤十字社との協力で、“夢つくり隊”として実現しました。 |
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社会教育学科2年生 Hさんと Yさんの感想です。 |
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授業のはじめに、NHK首都圏ニュース(2012年9月4日放送)で紹介された“夢つくり隊”の支援活動を見ました。 遊びを通した心のケアとして美術教室を開催していました。子どもたちがのびのびと作品を作っている姿が印象的でした。 |
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谷鹿先生が美術教室で使用した「ビルダー・カード」を持ってきてくださったので、私たちも体験できました。 大小異なる大きさのシンプルな丸い板を組み立てていくおもしろさにひかれました。 円板を連結させる作業は単純ですが、何でも作ることができるので、ユニークな発想の遊びだと思いました。 |
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大学生も夢中になって、子どもにかえったような気持ちになったそうです。 先人が残した文化遺産を守っていくことは重要です。 それだけでなく、人々の心のケアにも、博物館や美術館が積極的に関与していることに深く感動しました。 “夢つくり隊”は、これからも被災地での美術教室を続けていくそうです。 被災されたみなさまがお元気になられますよう、お祈り申し上げます。 |